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火源都雑記

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<考察>BALANCERのキャラ達の料理の腕

BALANCERのキャラ達の料理の腕前について。
あの人達は料理とか出来るのか?
設定のある人も深く考えた事が無い人もいますが、突然無性に気になって来たので一回整理してみました。(・・いえ、整理しようとは思ったんですが、書いて行ったらどんどん長くなっていったので、あんまり整理できてはいませんが。)
以下、適当にお付き合い頂ければ幸いです。

初めのイメージとしては、全体的に野性味のある大雑把と言う意味での男の料理になるかなと。出来ない人は、意外といないような。
ほとんどが、野宿上等、異文化・異世界上等な人達なので、生活力が無いと生きていけないし、かと言って味に繊細過ぎてもつらいだろうな、という感じでした。

では大まかに順位付けから。上から順に上手い人。

タンさん
> ウォーク
>> アクロ、カヒツさん、ハレイシさん、北方神殿長
> アリ、ソッキさん、ソクホさん、エンザさん
> パズル、姐さん、メイサさん、ミンミ、グレイン長官
> ロイナス、シーザー君、ラトラ、ヤマ、ランダさん、シンルさん、ザートさん、アドーラ
> トーツァイラ
>> オジイサマ、ワノ様、ゲラ=セイ
圏外: 王サマ、ハブ様、テオ君、ラズ

という感じになりました。

それでは、個別の説明・・・

(1)タンさん
 本編では描く余地がもう無いので、ネタバレ・・という程でも無いですが、タンさんは職業料理人ですね。宮廷とかでは無く、 おいしい食堂の店長さんだった人。 アクロが一人暮らしで通ってた時に、落石で目の前で店が潰れた(文字通り)ので、アクロが常連のよしみで生活の世話を申し出て、 そのままゆるい雇用関係になりました。

(2)ウォーク
 料理ランキングの上位層は、唯一無二という程では無くても、はっきりと料理の才がある人ですね。ウォークは大工さんの下働きで皆のご飯を作る事も あったりで、やってみたら何の苦も無く上手くなったタイプですね。味でも見た目でも繊細な仕事が出来るし量もこなせます。しかし、「うめぇ!」ぐらいしか評価できる人間が周りにいなかったので、 自身も、うめぇ!メシが作れるぐらいの認識しかありません。

(3)アクロ、カヒツさん、ハレイシさん、北方神殿長
 料理中間層は、才能に大きな開きは無いけれど、努力や経験で差が出てますね。アクロとカヒツさんは、『旅』の従者として主の身の回りの お世話をしていた(カヒツさんは現役)ので、その中の一つに料理の項目がありました。二人とも主が怖かったり、気に入られようとしていたので、 頑張って取り組んだし、高級を通り越した方面から低級をぶっちぎった方面の食事まで幅広く経験しているので(カヒツさんは低級の方はそんなでもない)、 舌も肥えています。
 ハレイシさんは、狂人に見えますがラズ程では無いので、100年単位の人生の中で時々人間的な生活をしているようです。 料理はやりませんが上手に出来ます。お金は払いませんが美味しいものも食べています。
 北方神殿長は、文武両道才色兼備権力付きなので、 何でもやりませんが上手に出来ます。

(4)アリ、ソッキさん、ソクホさん、エンザさん
 前の三人は中央、エンザさんは東方の神殿兵の人達で、いずれも少数精鋭の任務の訓練を受けています。その中に料理の項目があるので、 食べられるものが作れる。その上で、故郷の懐かしい料理なんかも完全でなくとも再現出来ます。同じ訓練を受けた兵士の中でも、 器用な人達ですね。この中でさらに順位を付けるなら、一番上はソクホさんだと思います。なぜならソクホさんに作ってもらえたら、何だか美味しそうだからです。(醸し出す雰囲気も大事。)

(5)パズル、姐さん、メイサさん、ミンミ、グレイン長官
 パズルは、オジイサマに弟子入りするまで料理経験は無かったので、自動的にオジイサマが料理においても師になりましたが、 オジイサマの料理が壊滅的だったため(後述)自力でその壁を打ち破りました。故郷を出た時点で子供過ぎたので、おばちゃんが 作ってくれた料理の味とかは薄っすらとしか覚えていませんでしたが、まともに食べさせてもらっていたおかげで、オジイサマの料理が 何か違う事は分かったので、狩りや買い物に出た際に持ち前の勘で材料を探し当て、偶然を味方にする力で舌に優しい味付けを探り当て、 刺すような感覚から危険を察知して食中毒の原因を取り除いて、野生から人間を目指すがごとくに調理法を獲得 (ちなみにオジイサマは斬る切るのだけは上手かった)して行き、その辺の安全を確保した所で進化が止まりました。
 姐さんは、少女時代は家事をしてくれる使用人がギリギリいたので、労働については何も出来ない(してはならない)お嬢様でしたが、 王子にいたく気に入られ、将来に渡って重要な腹心(王妃では無い)になる画が見え始めた辺りから、周囲の判断で剣術以外にも教育を受け、 その中に料理が含まれていました。ただ結果的に授業の時間は少なく、またその知識はとりあえず王子のためでは無く、国外追放された自分の ために役立てました。
 メイサさんは、漁師の家の子で普通に料理経験はありますが、色々と肉体労働に向いてない上、裏家業(王家の首飾りの材料管理)でも 弟に負担を掛けているため、自分も何とか役に立とうとお城からコネで援助をもらって勉学に励み、上手い事お抱えの学者になれて、 王家の教師や研究を頑張る一方、やや苦手な生活面はお城で面倒を見てもらえる事になり、しかし、庶民的な感覚では家事が出来ない事に 危機感も覚えているので、時々そっちも頑張って腕前を維持しています。
 ミンミは、厳しい『旅』の中で、なるべく早く自立するよう仕込まれているので、幼子ながらに経験値が高いです。 のほほんとして幸せそうに見えるけど、大人の空気を読みまくっているので、遅かれ早かれアクロ化して行くのは仕方のない事で、 料理に励む姿も子供なりにサマになっていますね。
 グレイン長官は、アリ達と同じ訓練を受けた中でも、料理についてはギリギリ及第点を得たぐらいの人で、パズルやミンミと どっこいの調理が出来ます。

(6)ロイナス、シーザー君、ラトラ、ヤマ、ランダさん、シンルさん、ザートさん、アドーラ
 ロイナスは、盗賊だった子供時代、環境的に食べる事が一番の楽しみだったので、食べ物に釣られて行ったり調理の場に くっついていたりする事が多く、煮て焼けば食えるような所は理解していたので、おなかが空いたらアスロットと一緒に アスロット以外の蛇とかを捕まえて、自然の恵みを適当に煮て焼いて食っていました。影武者指導を受けてからは、高級を通り越した方面の ものを食す機会も増えましたが、砂漠の生活を今でも愛しているので、生焼けの蛇が突然食卓に出て来ても、焼き直しますが大丈夫です。
 シーザー君、ランダさん、シンルさんは、蛇よりややマシな程度ですが、調理が出来ます。他人に作ってもらう分には 美味いメシが来たら最高ですが、自分で作る分には、腹が満たされれば良い程度で、それ以上は面倒臭いので追求しません。 ちなみにシーザー君は、姐さんが遊びに来た時にお茶を運んでましたが、タンさんが用意したものでした。ここまでの流れだと、 料理は従者として必要な技術な気がしないでも無いですが、もしもアクロと二人きりで調理が必要な場面が来たら、 当たり前のようにアクロの方がやると思います。
 ラトラは、蛇よりややマシな程度ですが、知識があります。
 ヤマ、アドーラは、ネタバレかは分かりませんが、食事は不要です。 ごちそうを振舞われたら普通に食べるし、楽しめますが、栄養でも習慣でも無いので、基本的には欲しません。料理が必要な時は、 ラトラ様のために、ラトラ様の指示に従ってやります。(また明言はしたく無い所ですが、本拠地に他の人員がいるとしても同じような程度です。)
ラトラは食事にさほど興味が無く、味の良し悪しで感情が動く事もないので、 現状を気に病んだりもしていません。ハレイシさんが気まぐれでどこかから料理を持って来たり、料理人をさらって来たりしますが、 本拠地に人間を入れるには、渡りではぐれたり発狂したりでことごとく失敗しています。ごく最近の話では、ウォークが来たので 猛烈に環境改善されていそうですが、食事については、ラトラはやっぱり気にしていません。
 ザートさんは、姐さんと同じ理由で料理を習い、王子のためと思って必死でやってみましたが、その結果、なるべく 自分が調理しないで済むような環境をいかなる時も整える事こそが王子への真の貢献になると知り、そのように頑張る事にしました。

(7)トーツァイラ
 トーツァイラは、母親が料理上手だったし、お手伝いさんの料理の腕も高かったので、食生活には恵まれていました。
その一方で、彼の英雄の物語に憧れた少年は、本気度の高い子だったので、食べ物がろくに無い状況を想定して、普段から草でも 虫でも何でも食べていました。 惜しむらくは、その本気が冒険環境の改善には向かわず、どん底の環境に耐え忍ぶ体と根性を作る方向へのみ発揮されたので、 料理の腕は敢えて改善しないような気があります。

(8)オジイサマ、ワノ様、ゲラ=セイ
 料理下位層は、才が無いと言うより、別の次元に向かって延びている人達かもしれませんね。
 オジイサマは、料理や音楽に込められた情熱を魂で感じ取り、幸福を得る事が出来ます。その世界では、具体的に舌に訴えて来る味付けや 耳に届いてくる音階などは、決して問題になりません。オジイサマが振舞った料理を口にした人々は、とりあえず無言になります。 そうした経験を重ねる内、味わっている世界が人と違う事に薄々気付いて行きますが、自分的にそんなに支障は無かったので、放置していました。 彼の料理に疑問を持った者達は、ある者はロコツに彼から包丁を取り上げ、ある者は劇的に進化し(パズルの項参照)、 ある者は適当に順応したりで、なるように任せています。
 ワノ様は、オジイサマの料理に順応した一人でした。かつての異変の折、数多くの同胞と天界を出発しましたが、地上界に着いた時には 片手の数になっていました。自分が生き残ったのは運のおかげとしか思えませんでしたが、他の仲間、特にジグソーに対しては並ならぬものを 感じ、その強い意志を吸収しようと考え、彼の只ならぬ料理も当番制になったので吸収して行きました。異変を解決した後、山奥に引き篭もった ジグソーを、ワノ様はずっと咎めていますが、その舌が元に戻らないのは、今も心の奥ではジグソーを認めているからかもしれません。 現在の救世チームの中では、その地位(二度目の救世)とご老体である事から特別待遇を受けており、料理その他はワノ様だけ 免除されています。
 ゲラ=セイは、料理については人に甘えて作ってもらうのが常であり、奥さんは言うに及ばず、ヒゲ面の親友や、 同僚がいれば同僚、通りすがりの人にごちそうになるのも性格的にお手の物でした。ジグソーへの弟子入りの顛末は省きますが、 ジグソー相手にもその姿勢を崩さず、毎日とは行かなくとも時々振舞ってくれる料理を、いつでも褒めちぎりおいしそうに食べ続けた所、 最初はたっぷり感じていた味の違和感が薄れ、本当においしく食べられるようになりました。ジグソーが料理に結構込めている情熱をゲラ=セイも感じ取れるようになっていたのです。英雄の舌を受け継いだゲラ=セイは、以前と変わらず誰の料理も嬉しそうに食べましたが、 彼が稀に調理する側に回った時には、まるでジグソーがそこにいるかのように同じ次元の味を作り出したという事です。

(圏外)王サマ、ハブ様、テオ君、ラズ
 料理圏外は、生まれてこの方料理らしきモノをを作った事が無い人達です。
 王サマは、いかなる時も専属の料理人や周囲の家臣が食事を用意して来たので、王サマ自身が料理をする機会は一度も訪れませんでした。 ただし推測ですが、王サマは、人心掌握のための食事の重要性は理解しているし、調理の様子を食事の演出や視察で見る機会もよくあるので、いきなり作る事になっても、ロイナスぐらいには やれると思います。(さらに推測ですが、王サマ、ロイナス共に人の動作に対する観察力と模倣力が高いので、必要を感じて訓練した場合には、 最も上達の早い二人だと思います。)
 ハブ様も、自ら調理に関わらなくていいぐらいには良家の出なので、やった事はありません。もし作る事になった場合ですが、 王サマと違って目の前で調理が行われていてもそこに興味を持つような性格では無いので、やったとしても多分食えるモノにはなりません。(救世任務で地上界に来る事になっていた場合は、アリ辺りが気を回して最低限は叩き込んだと思われます。)
 テオ君も、王サマ、ハブ様同様、他にやってくれる人がいるため、自分で行う機会はありませんでした。しかし、もしいきなり調理に向かった 場合には、ものすごく慎重な性格のため、落ち着いてやればギリギリ食えるものになる可能性は高いです。
 ラズは、物語内のかなり幅広い定義の上で一応人間ですが、冥界式の魔術を極限まで使いこなし、普通の人間とは明らかにかけ離れた世界に住んでいるので、料理する姿など想像できない事ハレイシさんの非ではありません。それでももし調理が必要になったら・・、ならないですね(断言)

個別の考察?は以上です。

書き終わってみてから、何をして料理の腕前というのか、難しいものだと思いましたね。
食卓を華やかに彩る料理を作るための感性や技術、生命維持のために口に入れられるものを得るための知識や努力、胃腸の強さ・・全てが関わって来るものだなと。
幅広過ぎて、個別に考察する他ない程バラつきましたが、こんな感じになりました。
それでは、キャラ達の料理する場面は本編にはほとんど登場しませんが、時々思い描いて頂けたら、作者も嬉しいです!


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